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オリジナルインプラント

再発した胃がん、大腸がんでは五〇パーセントの陽性率であるが、良性疾患ではほとんど陽性とならないことから、腫瘍特異性が高いといわれている。
 IAP(免疫抑制酸性たんぱく) 主に肝臓やマクロファージで産生され、がんの存在、術後の管理、予後の推定に有用であるといわれている。
胃がんで六〇パーセント、大腸がんで七〇パーセントの陽性率である。
 DUPAN‐2 シアル酸を含む糖たんぱくで、腫瘍関連抗原に属する。
胃がんで約二〇パーセント、大腸がんで約一〇パーセントの陽性率である。
 NCC‐ST‐439 胃がんの低分化型腺がんを移植したヌードマウスの牌細胞と骨髄腫細胞から作成したモノクローナル抗体が認識するムチン様糖たんぱく抗原で、腫瘍関連抗原に属する。
胃がんで二〇パーセント、大腸がんで三六パーセントの陽性率である。
 このほかにもいろいろの腫瘍マーカーがしられ、使われている。
しかし、精度の高い腫瘍マーカーは、残念ながらまだ見つかっていない。
そこで、いくつかの腫瘍マーカーを組み合わせることは臨床経過の監視に有用で、胃がん、大腸がん再発の早期発見に役立っている。
腫瘍マーカーによる診断は今後の発展が期待される診断法である。
胃がんは胃のどこに発生してくるのだろうか。
胃癌研究会から発表されているもっとも新しい研究結果からみてみよう。
胃癌取扱い規約によれば、胃の大鸞、および小鸞を三等分し、それぞれの対応点を結んで胃を、上から上部、中部、下部の三つの領域に分ける。
その発生部位は、全国集計ではつぎのようになっている。
 手術された一万二二八一例のうち、主に上部にあるものは一七・〇パーセント、中部にあるものは三九・六パーセント、下部にあるものは四〇・八パーセントである。
そして、胃全体に拡がっているものは一・九パーセントである。
 これをもう少し詳しく分けてみてみよう。
 主に上部にあるもののなかで、もっとも多いのは上部のみに限られているものである。
ついで上部から中部に拡がっているもの、さらに上部から食道へがん浸潤が及んでいるものの順である。
 主に中部にあるものについてみれば、中部のみに限られているものは六〇・九パーセントでもっとも多く、ついで中部から下部に拡がったもの、逆に中部から上部に拡がったものの順である。
 主に下部にあるものについてみれば、下部のみに限られているものが六七・ニパーセントを占め、下部から中部に拡がったものは二四・〇パーセントで、中部から下部に拡がったもの。
下部から十二指腸に及んだものもある。
 これらの結果をみれば、下部にあるものがもっとも多く、ついで中部である。
上部にあるものはもっとも少なくなっている。
下部にあるものは上部にあるものの二・四倍に到達している。
 胃を輪切りにした断面を、小鸞、大鸞、前壁、後壁、および全周に区別する胃癌取扱い規約にしたがえば、切除された一万二二八一例のうち、主に小鸞にあるものがもっとも多く三八・九パーセントを占め、ついで、全周にあるもの、後壁にあるもの、前壁にあるものの順で、大鸞にあるものがもっとも少ない。
また、前壁、後壁などほかのところにあるものでも、がん浸潤の小鸞に及ぶものが、大鸞に及ぶものにくらべて多くなっている。
 なぜ、胃の中部で小鸞にあるものが多いのだろうか。
早期胃がんの背景にみられる腸上皮化生とがん病巣の位置関係をみると、八五パーセント以上のがん病巣は腸上皮化生を伴う慢性胃炎の範囲のなかにある。
しかも、その多くのがん病巣は腸上皮化生がシート状ではなく、散在性に現われている部分に発生している。
このことから、腸上皮化生か散在性にみられる粘膜の領域にがんが発生しやすいということがわかる。
そうなると、胃の中部で小鸞ということになる。
さらに、がん化の過程にあると考えられる異型上皮もがん病巣と考えるならば(WHOではそう考えているのだが)、その部位別の頻度をみると、胃の中部、下部に多く、上部ではまれになっている。
これらのことをみれば、胃の中部で小鸞にあるものの多い理由が十分理解されるであろう。
 さて、手術されたものの治療成績についてみると、手術後五年生存率は中部にあるものがもっともよく、胃全体に拡がったものがもっとも悪い。
輪切りにした四分割でみれば、後壁にあるものがもっともよく、前壁にあるものが続き、全周性にあるものがもっとも悪い。
大腸がんは長い大腸のどこに多く発生するのだろうか。
ここでも、大腸癌研究会から発表されているもっとも新しい研究結果からみてみよう。
      大腸癌取扱い規約によれば、大腸を虫垂、盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸、この直腸をさらに、直腸S状部、上部直腸、下部直腸、および肛門管にわける。
一九八二年に治療された大腸がんの全国集計では、大腸がんのなかで多いのは直腸がんで、そのなかでも下部直腸がんがもっとも多く、大腸がんの一六・五パーセントを占める。
ついで、S状結腸がんの一五・八パーセント、上部直腸がん、直腸S状部がんの順になる。
 ここで、大腸癌取扱い規約にしたがって、壁の区分、すなわち、間膜側、間膜反対側、内側、外側、全周にわけてみると、一九八〇~八一年の調査報告で、全周が四〇・五パーセント、ついで、間膜反対側二ハ・七パーセント、外側六・四パーセント、内側六・三パーセントと続く。
胃がんでは全周にあるものは一八・八パーセントを占め、小鸞についで第二位であるが、大腸がんでは四〇・五パーセントを占め、もっとも多く第一位である。
とくに結腸がんではほとんど過半数を占めている。
これに対して、直腸がんでは、全周を占めるものがもっとも多いものの、三分の一の症例にすぎない。
とくに肛門管では二六・九パーセントと三分の一にも達していないことは注目される。
 部位別にがん好発部をみてみると、S状結腸は結腸が屈曲した部分であり、下部直腸は腸内容が溜るところである。
いずれも、大腸のうちでも腸内容停滞時間の長いところばかりである。
大腸での停滞時間が長いことが、発がん物質の作用時間を長くし、発がん促進にはたらいて、これらの部位にがんが多いと考えることもできる。
 下部直腸、肛門管に全周に及ぶがんの少ないことは、直腸がんの初発症状-出血-に気づいて、早いうちに診察を受けるためであろう。
立場を加えて、それぞれの部位で早期がんの占める割合をみると、下部直腸でもっとも多くなっている。
このことは、肛門に近いほど早い時期に診断されていることを示しているように思われる。
 さて、手術されたものの治療成績についてみると、手術後五年生存率は、盲腸からS状結腸までの結腸がんについてみれば、男性五七・三パーセント、女性五六・五パーセントであるのに対し、直腸S状部から肛門管にいたる直腸がんでは男性五二・ニパーセント、女性五六・三パーセントである。
男性でごくわずかに直腸がんのほうが悪い成績となっている。
 いま、調査時までに「再発なし」をみると、盲腸から直腸S状部まで、各部位を通じて八一~八四パーセントで差がない。
これに対し、上部直腸から肛門管までは五六~七八パーセントで、直腸がんのほうが悪い成績になっている。
 
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